2018.11.02 Friday
先日、写真展にハービー山口さんが来てくださいました
時間が空いている内に写真展の今回の出会いと思いを書かせてください。
まずは、会場にハービー山口さんが来てくれました。
ハービーさんはノートを出し、女の子の撮り方を私に色々と聞いてくださり、
それをメモしてくださいました。
10年前に瞬間の顔で撮影させて頂き、
その後に世界の光の中でのゲストに出て頂き、
今は年に1度はヨドバシカメラ大撮影会で一緒に講師を致しております。
とても温厚で私は好きな写真家です。
一昨日も会場でヨドバシカメラの打ち上げの帰りに、
私が車でハービーさんを自宅まで送った時の約1時間を
ハービーさんが日記に書いてくれた時のことを話しました。
その時の日記の一部を皆さんに読んで頂ければ嬉しいです。
ここに、私たちの関係がとてもよく生まれたと思います。
ハービーさんの写真展が開催されています。
素敵な写真を観に行ってください。
私もお邪魔するつもりです。
まずは、会場にハービー山口さんが来てくれました。
ハービーさんはノートを出し、女の子の撮り方を私に色々と聞いてくださり、
それをメモしてくださいました。
10年前に瞬間の顔で撮影させて頂き、
その後に世界の光の中でのゲストに出て頂き、
今は年に1度はヨドバシカメラ大撮影会で一緒に講師を致しております。
とても温厚で私は好きな写真家です。
一昨日も会場でヨドバシカメラの打ち上げの帰りに、
私が車でハービーさんを自宅まで送った時の約1時間を
ハービーさんが日記に書いてくれた時のことを話しました。
その時の日記の一部を皆さんに読んで頂ければ嬉しいです。
ここに、私たちの関係がとてもよく生まれたと思います。
山岸さんの車で中目黒まで送って頂くことになった。
「5分ほど歩いた所に車を止めてありますから、」と山岸さんは土屋さんと私の先に立って、夜の裏道を車に向かって歩き始めた。
しばらく行った先の路地を曲がると、「あの黒いやつです」と山岸さんが30メートルほど先に止まっている車を示した。
私たちが10メートルほどの距離に近づくと、突然車のエンジンがかかり赤いランプが点灯した。まるで時を計ったかのようなタイミングだった。
「ん? 運転する助手が、僕たちのことを路地を曲がったあたりから見ていて、今エンジンをかけたのか!」と僕は助手の仕事に感心した。
車番をしている若い助手がスマホをいじるのに夢中だったり、眠っていて、先生に窓をコツンコツンと叩かれて、慌ててエンジンをかける姿を、僕は想像していたからだ。
「やるな!この師匠に、この助手ありか!」
私はある種の感動を胸に土屋さんと、山岸さんの車に乗り込んだ。
若い男性の助手は終始無言で運転にだけ集中していた。
「お名前は?」「佐藤と申します。」
私と彼との会話はそれだけだった。
途中渋滞にひっかかることもなく、夜の幹線道路は快適だった。
時折、かなりのスピードで追い抜いていく車もあって、その赤いテールランプは瞬く間に彼方へ消えていくのだが、私たちの車は惑わされることなく、悠然と自分のペースで走り続けた。
やがて中目黒の交差点に差しかかり、山手通りの側道で車は停車した。私はお礼を言って車から降り、再び走り去るのを見届けた。佐藤くんという名前だけをしっかりと覚えた。
翌日、山岸さんにお礼のメールを送った。
そして「佐藤くんは良く出来た助手ですね」と一言添えた。
すると山岸さんからメールの返事が届き、私は再び感動することとなった。
「おはようございます〜
撮影会は晴れて楽しく終われました。
打ち上げの際には、隣の席でべらべら喋り大変失礼しました。ハービーさんと写真以外の話が出来た事がとても嬉しく、私の思う事と、ハービーさんが思う事が少し重なり、また頑張って写真を撮ろうという力が湧きました。
勿論、運転していた佐藤はハービーさんを乗せたので、私が何も言わなくとも慎重でした。
存在だけで運転が変わる、佐藤は純粋です。私は、アシスタントに何も教える事はないですが、ハービーさんを乗せた20分は佐藤には宝に感じたと思います。
ありがとうございました。又、京都でお会いできるのを楽しみにしています。
ありがとうございました。」
「山岸さんのメッセージを読んでいたら、涙が流れてきました。私もミュージシャンとか俳優さんも撮るのですが、写真家は事務所とご本人との間で大変ですよね。山岸さんはそうした中で、しっかりと自分を持って、世間の常識や義理を果たしながら生きていらっしゃるのだと思います。」
そして土屋さんからもメールが届いた。土屋さんはかつて篠山紀信さんのチーフアシスタントを務めていた経歴がある。
「昨夜山岸さんは凄く喜んでましたよ!あ〜した、僕たちが体験した篠山時代みたいな師匠と弟子の関係は、山岸さんで最後だと思います。佐藤さんは、幸せです。喜んでいました。」
久しぶりに撮影会に参加し、期せずして写真家のある一面に触れたことで、思わぬ感動を得た、貴重な一日になったのである。
ハービーさんの写真展が開催されています。
素敵な写真を観に行ってください。
私もお邪魔するつもりです。