ばんえい競馬に私がこんなに通うようになったのは、
競馬場で仕事をしている
古舘整さんのおかげです。
もうはっきり覚えていませんが、多分11年前に初めて出会って、
それからずっとばんえい競馬に通うようになりました。
当初古舘さんは、記憶ではばんえい競馬の広報を担当なさっていたと思います。
初めて競馬場に行き、朝調教を見て、
東京に帰って来て名刺を頂いた古舘さんにもう一度お伺いし、
ばんえい競馬を撮らせてほしいとお願いをしたら、
どうぞどうぞ、と言われ、それから今日まで通う続けています。
沢山ばんえい競馬のことを教わりました。
そして、撮影の80%は私のそばにいてくれました。
古舘さんがいなければ、
本当にばんえい競馬をこんなに撮ることはできなかったと思います。
10年以上も通って一度もご飯を食べたことはありません。
身の上話をしたこともありません。
朝迎えに来て頂き、撮影に同行して頂き、
レース中もそばにいて、
私が撮影しやすいようにといつも気を遣っていてくれました。
私も、帯広ばんえい競馬場に行って、撮影をしたらすぐ帰り、
なかなかコミュニケーションも取れず、
古舘さんには本当に迷惑をかけたと思います。
何年か前に競馬場で倒れたと聞き、ものすごく心配していましたが、
ここ2〜3年はなんとかだましだまし仕事をしていたと思います。
今年のはじめに、ちらりと私もそろそろ引退かな〜と
競馬場でつぶやいたことを覚えております。
古舘さんがいなくなることが、私にとって競馬場に行く勇気がなくなる。
それはなぜかというと、私はどんな時でも自分が一番最初にこの人だ!と
決めたら、それ以外の方とはあまり近くならず、
基本どんなことでも最初の出会いの方にすべてお願いしてその方が転勤や
その場にいなくなった時からその仕事はなくなる、と
覚悟して人間関係を作ってきました。
今回、まだ話はしていませんが、
明日日曜日で競馬場の仕事を勇退なさるということです。
きっと、素晴らしい後任の方ができたということでしょう。
寂しいです。
本当は飛んで行って今までの感謝の気持ちを伝えたかったのですが、
いかんせん急なお話だったので、帯広に行くことはできません。
迷っています。
電話をするべきか、また会えるのか。
こうして人との縁が切れていくことが、
きっと運命だと心の中で思っております。
まずは、旭川にお帰りになると聞いております。
体調を万全にしてください。
いつか一杯飲みたいと思います。
今度私が競馬場に行くときは、どのようになるかは分かりませんが、
素晴らしい写真を残すことで、
私の古舘さんに対する感謝の気持ちだと思ってください。
独り言です。
私の11年のばんえい競馬の思い出です。
無理に目を通さないでも結構です。
さあ、あと少しで帰ります。
この3枚の写真には、もう一人の私のばんえい競馬の撮影の良き理解者、
田中副市長が写っています。
いつも朝寒い中朝調教に奥様の作ってくれたココアを
差し入れに持ってきてくれています。