裏千家 第15代家元の千玄室さま
「DOSHISHA」のカバーに撮影した写真を選んでいただきました。
「瞬間の顔」で撮影させていただいた1枚が
こうしてまた見ていただけることは悲しいですが嬉しいです。
この「瞬間の顔(現・KAO)」のシリーズではお亡くなりになられた方も多いです。
決して遺影のために撮影しているわけではありません。
このような形になり残念ですが沢山の方が私のカメラを通して
撮影した写真を遺影として選ばれています。
丁度今年の「KAO」で撮らせていただいた橋幸夫さまも
会場で写真を見た奥様が「元気なうちに撮ってくださりありがとうございました。」と。
その約一か月後にお亡くなりになられましたが、
この写真を会場で見た写真家の安珠さんが
「山岸さんしかこういう昭和を撮れる人はいないから、もっとこれからたくさん撮って。私がプロデュースしたいぐらいよ。」と言った言葉を噛みしめて、今昭和の方たちを撮影しています。
現在品川のキヤノンオープンギャラリー2で開催中の「西田敏行Since1980〜」
今週土曜日の11/1にはキヤノンホールSで14時からトークショーを行います。
決して亡くなった方の話をして皆さんにトークを聞いてもらうという趣旨ではないです。
ただ西田さんは私にとって特別な方です。
撮影させていただき何十年と見てきました。
皆さんには元気な西田さんを見てほしい。
あのとき私に力を与えて育ててくれた西田さんの写真を見ていただきたいという気持ちだけです。
大きなホールでトークをするような写真展ではありません。
ただ本当に西田さんを撮った写真を見てほしいです。
先日、写真家の織作峰子先生が会場に行ってくれたみたいで
私に「兄弟のように見えますね」とメールをくれました。
私は西田さんを兄のように思っていました。
西田さんとはここ何年はあまり会う機会はありませんでしたが
最後にこうして西田さんの遺影になる写真を撮れたということ、
西田さんにお返しできるたった1つの写真です。
もしよろしければキヤノンホールSに来ていただければ
私がここで写真展をさせてもらった意味が少しでも皆さんに伝わるかな思います。
当日は会場でお待ちしております。
決して遺影のために撮った写真ではありませんが
私がライフワークにしている「KAO」シリーズでは
1225名のポートレートを発表させていただき、今も撮影中です。
本日も撮影してきました。
その中で私は皆さんに見てほしいのはその方たちの力強さと優しさ、生きた証です。
私のカメラで残せれば幸いです。
ちょっとうまく文章にできませんがとにかくこうして見ていただくことが
カメラマンとして私の務めだと思っています。